今回はトイレの換気扇交換になりますが、標準工事の範疇かと思いきや次々に問題発生したレアな事例です。
故障した機種は三菱VD10Z3(埋込寸法180mm角)で、後継機種は同じメーカーのVD10Z14(埋込寸法180mm角)に交換するはずが・・・
いつものように作業に取り掛かり吸込グリルを外して本体を見ると・・・
ん。。。
お客様に確認させていただいた状況とは少し異なり吊り金具が使われていて換気扇本体のツバ部分も含めて大きくボード開口されているためこの状態で後継機種に交換することはできません。
開口を実測したとことろ230mm角開いていたので埋込開口寸法が215mm角必要な大きめの換気扇に交換を考えましたが、今度は埋込高さが天井ボードを含めても180mmの有効高しかなく本体高さが195mmある商品では物理的に収まりません。
考えた結果230mm角の開口の内側に新たな角材を継ぎ足して180mm角の開口を確保してから本体高さが低いパナソニックのユニットバス用換気扇FY-17C6U(高さ157mm)を取り付ければバッチリのはずが。。。
そう簡単にイメージ通りに事が運ばないのが実際の現場です。今度は既設の角材とダクト接続口が干渉して途中までしか本体に接続できずこれでは排気漏れが生じてしまいます。
継ぎ足した角材を一旦バラして干渉するダクト接続口側の角材を外し3方は天井側に数センチ移動させて本体交換を終えました。
吸込グリルではどうしても覆いきれない隙間が気になるとこですが、吸込には影響しません。
次々と問題発生したレアな現場でしたが、事あるごとにお客様に問題点を説明していたこともあり『交換できて良かったわぁ～』と喜んでいただきました。
因みに当店にご相談いただいたのは3件目だったようで最初の業者は断ってきたのと残りの業者は返事がなかったとのことです。
両業者共マンション名を聞いて内容を知っていたので非対応だったのではないかなぁ～とお客様がおしゃっていましたよ。
しらんけど～
エコサポートにご依頼下さり誠にありがとうございました。
施工地域：東大阪市若江東町 S様邸【分譲マンション】
工事内容：トイレ天井埋込換気扇交換
故障品番：三菱 VD-10Z3（埋込寸法180mm角・適合パイプΦ100mm・H169mm）
交換機種：パナソニック FY-17C6U 商品定価￥16,000円(税抜)
（埋込寸法177mm角・適合パイプΦ100mm・H157mm）
見た目は何の変哲もないトイレについていた故障中の三菱換気扇VD10Z3ですが、吸込パネルを外すと・・・予想もしなかった悪夢の始まりです。。。
おっと！埋込開口が180mm角ではなくツバの部分も含めて天井ボードを切り込んであり約220mm角の開口です。鋼板製の板状部材を換気扇本体左右内側よりビスではさみ込む天吊金具を使って取付けられていました。
既設と同じような取付け方法は交換する場合ほぼ不可能です。左右板状部材のめねじに向かって本体内側からピッチを合わせて固定させるのは暗闇の中で針に糸を通すようなものです。次に本体と接続させるダクト接続口ですが通常簡単に分離しないといけないのに、どうやっても外れず四隅のツバを折り曲げてどうにか引き出したところです。それもそのはずダクト接続口が本体に意味もなくビス止めされているのでどうあがいても外れるわけがありません。
本体を撤去して埋込開口寸法を実測したとこ230mm角あります。埋込開口寸法が180mm角である後継機種を取り付けるのは現時点では無理だと思い215mm角の商品にして隙間は角材で塞ぐように考えていましたが・・・
9.5mmの天井ボードを含め有効天井高が180mmしかありません。埋込開口が215mm角の商品だと高さが195mmあり物理的に収まりません。後継機種であるVD10Z14でも既設換気扇と高さが異なり179mmあります。そこでパナソニックのユニットバス用換気扇で157mmの商品を選択することにしました。
開口寸法230mm角に対して回りに角材を接ぎ木して埋込寸法を180mm角に調整して上手く本体取付け出来ると思ったのも束の間、元々の角材がダクト接続口に干渉して本体にピタットと接続できませんでした。結局ダクト接続側の角材を外して123番の3方も一旦外し20mmほど天井側に移動して再取り付けしました。
隙間の箇所はアルミテープとパッキンで覆っています。美観を損ねずビッシーと取付け出来なかったのが残念ですが換気扇の吸込風量に関しては問題ありません。現状を説明しながら施工していたこともあり『交換出来ただけでも助かった』とおしゃっていただいたのが幸いでした。
