
今回は工業用砥石を加工されている3相200V低圧電力をお使いのお客様より今現在、機械2台しか稼働していないのに電気代が高すぎるとのことで当店にご相談いただいた事案です。
現地調査を行ったところ工場内には以前フル稼働していたであろう機械が置いてあり手元開閉器と動力コンセントが過剰なくらい設備されている状況です。
動力分電盤内を確認したところ125Aの主幹ブレーカーから75Aのブレーカーに渡りその2次側からすべて接続されているので設備内容からするとブレーカー契約だと思いましたが、電力会社に確認するまでは分かりません。
稼働する機械のモーター容量を調査したところ合計で8.15kwしかありませんので負荷契約に契約変更すると大幅に基本料金は下がります。
今、契約されている26kwのブレーカー契約から10kwの負荷契約になるので16kw削減となります。
現在の基本料金単価で単純計算すると1kw単価¥1,132円×16kw=18,112円(月々)減額となり年間だと¥217,344円も節約できる計算です。
減設するには工事と申請費用はかかりますが、すぐ元は取れると思います。今回削減した料金を報告させていただいたところひじょうに満足のいく結果でたいへん喜んでいただきました。
エコサポートにご依頼下さり誠にありがとうございました。
低圧電力を契約していて3相200V機械をお使いのお客様の中には放置している機械にまで毎月基本料金を支払っている事例が多いのには驚かされます。
当店では低圧電力設備を改修して基本料金が下がる提案を『第一種電気工事士』が行っておりますので、お気軽にご相談下さい。
施工地域:大阪府守口市梶町【工業用砥石加工場 S社様】
工事内容:ブレーカー契約~負荷契約に減設工事・電力申請含む
縦軸ロータリー平面研削盤という工業用砥石を加工する機械で5.5kw・0.4kw・0.75kwのモーター3台が組み合わせて稼働しています。
こちらは切断機で1.5kwモーターです。
改修前の動力分電盤内です。主幹125Aのブレーカーから75Aのブレーカーに渡って2次側からすべてのブレーカーに電気を送っています。ブレーカー契約の場合、安全の範疇であればブレーカーやコンセントなど申請無して増設できるのがメリットです。
今回行う減設での負荷契約では縦軸ロータリー平面研削盤と切断機に送っているブレーカー2台だけ残し残りは電気を送れないように切断してしまいます。75Aブレーカーの2次側から送っていますが書類上負荷契約で申請をかけているので125Aの主幹ブレーカーにつなぎ直さなくてもOKです。
縦軸ロータリー平面研削盤の手元開閉器です。こちらのコンセント電源は既に外してありましたが、切断機側はプラグを挿しての使用のためブレーカーに直付けしたのと契約負荷とは関係ない送電されているブレーカーとコンセントの一次側を数か所処理して完了です。