減設前の動力ブレーカー

3相200V機器の撤去に伴い低圧電力契約料金を下げる減設工事のご依頼を頂き大阪市阿倍野区のフォトショップ様にお伺いしてきました。こちらの店舗には3相200Vの業務用フィルム現像機が2台設置してあり内1台は6年ほど前から全く使っていません。

お客様が単相200Vの業務用デジタルプリンターを購入するメーカーさんに機器の入替えと同時に業務用フィルム現像機の撤去処分を依頼したところ機器のみ可能で機器と連動している電気温水器については撤去出来ないとの返事だったようです。

そのとき不要な3相200V機器を撤去すると「低圧電力の契約料金が下がります」とのアドバイスがあったようですが本業ではないメーカーさんでは詳しいことは分からずビルの管理事務所さんに見てもらったところ減設工事と電力申請を行えば契約料金は下がりますが、残念ながら管理事務所さんの方ではこれらの工事は出来ないとの答えでした。

そこで当店のHPをご覧頂いた管理事務所さんがフォトショップ様に一度相談してはどうかと当店を推薦していただきました。
調査の結果、負荷設備は業務用エアコン、業務用フィルム現像機2台の合計9KW契約ですが、業務用フィルム現像機を2台共撤去したため3相200Vの負荷設備としては業務用エアコンだけです。

作業については現像機と連動していた電気温水器の撤去処分、減設工事、電力減設申請を行ないました。

6年近く使っていなかった機器の負荷契約2KW分の契約料金が1ヶ月約¥2,116円ですが、72ヶ月に換算すると¥152,352円も電力会社に払い過ぎていた計算になります。

本当にもったいない話です。

今回の減設工事で9KW契約から5KW契約になり月々¥4,232円(年間にして¥50,784円)も節約になりました。

プリンター機器メーカーさんの一言から低圧電力の契約料金について初めてお知りなられたようですが、「使っていないから電気代が安いはず」「機器を撤去したから電気代がかかっていないはず」など思い違いで使用機器が減っているのにも関わらず昔の負荷契約で電気料金を払い過ぎているお客様があとを絶ちません。

使っていない又は撤去した動力機器に対して基本料金を支払うようなバカげたことは無くさなければならないと思っています。

当店では電気料金の診断を行なっておりますので、低圧電力をお使いのお客様はお気軽にご相談下さい。

施工地域:大阪市阿倍野区フォトショップ樣【店舗】
工事内容:低圧電力減設工事・低圧電力減設申請・電気温水器撤去処分

 

減設前の動力ブレーカー

上側と下側の分電盤に別れてついている業務用フィルム現像機用の電源ブレーカーを撤去します。

 

動力分電盤内の動力ブレーカー撤去

右側の上から3つ目の3Φ200Vブレーカーを撤去します。

 

電灯分電盤内の動力ブレーカー撤去

次に下側の電灯分電盤右端についていた3Φ200Vブレーカーを撤去しました。
業務用フィルム現像機に接続してあった電源線を撤去して電力申請を行えば減設工事終了です。

 

電気温水器

業務用フィルム現像機と連動していた300Lの電気温水器です。
電源にしていた単相200Vと単相100V電源を切離します。

 

電気温水器の給排水管

ビニルパイプ左側に業務用フィルム現像機が接続してありました。

 

電気温水器の排水管

電気温水器の排水管です。

 

電気温水器撤去後

電気温水器を撤去したのち給排水管の処理を行ない完了です。

ご依頼いただき誠にありがとうございました。
当店では、お客樣に合ったより良い工事のご提案をさせていただき丁寧な施工で安全安心に「第一種電気工事士」が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にお声がけ下さい。