中古の電動フォークリフトを販売されるお客様より借りられた倉庫に充電用の三相200Vコンセントを増設する工事のご依頼いただた事例になります。
こちらの物件は前の借主が低圧電力を引き込んでプレハブ冷蔵庫(3相200V)を動かすのに電力を使っていたとのことでした。
よって電力申請をすればその設備は使えますが、業種が異なれば設置する機械の電気容量と配置、台数、同時に使うことがある機械の有無など詳しく打ち合わせすることが動力設備では重要なポイントになります。
例えば電気容量が小さな機械だけでOKな業種であればそれなりの設備しかしていないと思います。その設備で電気容量の大きな溶接機、モーターなど複数台を長時間使うことがある業種であれば既存の設備が残っていても電気容量が小さすぎて使えないということもあります。
既存の電線が大きな電流に十分耐えるものであれば問題ありませんが、安全が確保できない細い電線であれば太い電線に替える改修工事、場合によっては電柱についている電力会社のトランスを交換しないと送電してくれないこともあり低圧電力の既存設備があっても使用状況によっては再利用できないことがありますので安易に再利用できるとは判断しないでください。(設備の再利用が出来なかった場合、ガッカリすることがありますので・・・)
今回の現場は逆のパターンで既存の動力設備に十分すぎるくらい余裕があり電動フォークリフトの充電コンセントを増設するだけだったので全く問題ありません。
あと既存のブレーカーも再利用出来たので金額も抑えられたかと思います。
エコサポートにご依頼いただき誠にありがとうございました。
当店では、お客樣に合ったより良い工事のご提案をさせていただき丁寧な施工で安全安心に『第一種電気工事士』が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にお声がけ下さい。
施工地域:堺市南区高尾 N社樣【倉庫兼事務所】
工事内容:動力設備改修工事・3相200Vコンセント増設・低圧電力申請含む
右側にある75Aのブレーカーを切ればすべての電気が落とせる仕組みの既設開閉器です。
既設動力分電盤に入っているブレーカーのみ再利用します。一回りボックスが大きければこの中にすべて収まりますが、少し小さいので再利用出来ませんでした。
動力分電盤を撤去してからこの場所に充電コンセントを取付けます。
電動フォークリフトの充電コンセントをボックス内に収納すると扉の開閉が面倒なためプラグをすぐ挿せるよう露出にしてほしいとのご要望で木板に取付けています。20Aと30A動力コンセントの上に手元開閉用ブレーカーを取付けて個別に電源の入り切りが可能です。
電動フォークリフトの充電部です。
接地3P20A、接地3P30Aのプラグがついている電動フォークリフト用充電コードです。蓄電池(バッテリー)の容量によってアンペア数の違う充電コードを使い分けます。