
5.5KW(7.5馬力)のレシプロコンプレッサーの設置に伴い低圧電力3相200V工事のご依頼を東大阪市のお客様よりご依頼いただきました。
前の需要家さんの動力設備が残っているとのことだったので調査したところ引込線、幹線共にVVR22SQ(許容電流80A迄しか流せない)電線に遮断容量125Aのブレーカーが取付けられた危険な既設設備でした。
VVR22SQの電線だと実際75A迄のブレーカーしか取り付けることが出来ません。
この設備をそのまま使ってフルに電気を使うと80A迄しかもたない電線に125A以上の電流が流れた場合、電線が熱で焼けて火災になることも考えられます。
貸工場では前の需要家さんが使用されていた動力設備がそのまま残されていることがありますが設置する機器の電気容量、特性などにより設備を再利用出来ないことも多々ありますのでご注意下さい。
今回導入される機器はアネスト岩田CFP55CF-8.5D(5.5KW 7.5馬力)レシプロコンプレッサーですが3相モーターの特性で突入電流が大きく75Aのブレーカーが必要です。
引込線、幹線共VVR22SQ(許容電流80A)が使われおりコンプレッサーだけならブレーカー交換だけでも使えますが機器が増えた場合を考慮して引込線。幹線共に改修して少し余裕のある設備をご提案させていただきました。
エコサポートにご依頼下さり誠にありがとうございました。
当店では丁寧な施工で安全安心に「第一種電気工事士」が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。
施工地域:大阪府東大阪市 【作業場】
工事内容:5.5KWレシプロコンプレッサー用動力電源工事
画像ではハッキリと見えませんが幹線VVR22SQ(許容電流80A)対して遮断容量125Aのブレーカーが取付けている非常に危険な設備です。平たくご説明すると125A以上の電流が流れると電気を遮断するこのブレーカーに対して許容電流が80Aまでしかもたない幹線に125A以上の電流が流れると電線が焼けてしまう可能性があります。この幹線の許容電流では75Aまでのブレーカーしか取付け出来ません。
スマートメーターの右側の電線から上記にブレーカーの1次側に電気を送っている幹線です。
引込線もVVR22SQで引き込みされています。
今回設置する5.5KWレシプロコンプレッサーだけの使用なら引込線と幹線は既設の設備を流用してブレーカーだけ交換すればOKですがその他の機器も増設出来るように引込線と幹線をCV-T22SQ(許容電流110A)に改修しました。
元々あったベニアを剥いで15mmの合板に主幹ブレーカー100Aを取付けてレシプロコンプレッサー用ブレーカー75Aに送っています。機器増設の際は主幹ブレーカーから分岐して電気を送ります。
電力会社の工事が終わり3相200V電源を送電したところです。
アネスト岩田CFP55CF-8.5D(5.5KW 7.5馬力)レシプロオイルフリーコンプレッサー パッケージタイプに電源を接続します。
ブレーカー2次側の3相200V電源とアースを接続したところです。
5.5KWパッケージタイプのレシプロコンプレッサーとなるとかなりデカイ上にドライヤ付きなので迫力があります。容量が大きい分エアーが溜まる速度が無茶苦茶早い機器でした。