三相200V動力設備がある居抜き工場を賃貸され自動車板金塗装を初められるお客よりコンプレッサーと電気溶接機を使えるようにしたいとのことで電気工事と低圧電力申請手続きをご依頼いただいた内容になります。

今ある動力設備の電気容量は30Aしかないので大電流の電気溶接機は使うことができず今回は1.5kwのコンプレッサーだけ使えるように低圧電力申請手続きを行いました。

小規模な工場や倉庫で事業を始めるにしても他から移転するにしてもの前のユーザーとは業種も動かす機械も違うので居抜き物件の動力設備がそのまま使えるわけではありません。

今回の事例だと一から低圧電力引込工事をしてからでないと電気溶接機が使えないので動力設備があっても意味がありません。

これとは逆に電気容量が大きな動力設備がある居抜き物件を賃貸され低圧電力申請を行わず継続して使用すると前のユーザーと同じ契約(基本料金)で請求されるので注意下さい。

例えば動かす機械の電気容量の合計が10kwなのに前の契約が23kwだった場合、13kw×1kwあたり¥1,132.71円=¥14,725.23円もの基本料金を余計に支払うことになります。

低圧電力の契約システムを知らないと大損することがありますので必ず低圧電力申請を行ってからお使い下さい。

居抜き物件の動力設備を使われる場合、当店では既設動力設備を最大限に活かしながらお客様にあった電気工事を提案させていただき丁寧な施工で安全安心に『第一種電気工事士』が責任をもって作業を行っておりますのでお気軽にご相談下さい。

施工地域:大阪府和泉市阪本町【作業工場】
工事内容:3相200V低圧電力申請手続き及び動力ブレーカー改修工事

 

三相3線式アナログ電力量計

以前のユーザーが退去してからすぐだったのでアナログ電力量計が残っており何時でも電気が使える状態ですが現在は遠隔操作できるデジタルに変わっているので契約を廃止しても電力量計は撤去されません。一般の電気と同じように電話で開始届けをすると以前の契約(基本料金)で請求され使う電気容量とは異なることがあるので必ず低圧電力申請を工事店に依頼してからお使い下さい。

 

ハイプロスイッチ撤去

何の機械に接続していたかは不明なハイプロスイッチを撤去します。余計なものがついていると保安検査で電気容量を加算されることがあるからです。

 

三相200Vコンプレッサー用ブレーカー

主幹プレーカーとコンプレッサーのブレーカーだけにして保安検査を受けます。

 

三相200V1.5kwモーター

機械の負荷は1.5kwのモーターのみ使用です。

 

三相200V1.5kwコンプレッサー

残念ながら居抜きの動力設備では1.5kwのコンプレッサーしか使用出来ませんでした。