自宅と隣接する畑で収穫した野菜を一時保管するプレハブ冷蔵庫(0.5坪タイプ)を設置するにあたり3相200V動力電源引込み工事のご依頼をいただき堺市北区K様邸にお伺いしてきました。
今回は農家のお客様で既に別の畑にも3相200Vプレハブ冷蔵庫を設置されていることもあって畑に隣接するプレハブ倉庫に必要最小限の大きさ0.5坪タイプの冷蔵庫を設置されるそうです。
毎回、同じことをご説明させていただいておりますが普段お使いになっている従量電灯とは違い低圧電力の場合、使用する機械の電気容量に応じて基本料金を契約するシステムになっているため機器の電気容量、台数、機器の種類、増設される予定の有無、設置場所などを詳細にヒアリングをさせていただいた上でムダの無い適切な設備設計を行うことが最も重要なことです。
今回のお客様はプレハブ冷蔵庫(0.5坪)以外の設備は将来も使わないとのことでしたので、引込線、幹線、ブレーカーは電気容量に応じた部材を使用して作業を行なっています。
ちなみに一般家庭でもエアコン、IHクッキングヒーター、エコキュート、浴室暖房換気扇などの負荷機器を200V電源で動かしていることが多々あると思いますが、これらの電源供給方式は単相3線式200Vです。
同じ電圧でも大型の動力機器を効率よく動かすには1系統の単相交流を3系統配置して200Vを取り出す三相3線式という供給方式で電源を確保しているため全く異なった電気だと思っていただければ動力設備の意味が多少ご理解いただけのではないかと思います。
施工地域:堺市北区K様邸【プレハブ倉庫】
工事内容:3相200Vプレハブ冷蔵庫用電源引込み工事・電力申請含む
プレハブ倉庫の高さが3mほどしかないのでフェンスの向側に引込ポールを立てます。
壁に沿って900✕1800(0.5坪)のプレハブ冷蔵庫を設置するこの場所まで電源を送ります。
全長6,300mmの引込ポールを建柱するため埋込穴を約1,100mmほど掘ったところです。
埋込穴に引込ポールを落とし入れ、倒れないように20Kgのセメントで根巻きしています。
引込ポールを建柱後、メーターボックスを取付けました。
地上から5,200mmほどあるので引込みには十分の高さを確保しています。
メーターボックスの裏に漏電ブレーカーを取付けた開閉器盤を設けています。
建物の梁に沿って開閉器盤の2次側から幹線を送っています。
ボックスの中はプレハブ冷蔵庫用電源3P20Aブレーカーを取付けています。
梁下まで高さがあるのでプレハブ冷蔵庫の天面にブレーカーボックスを転がせばOKです。
ご依頼いただき誠にありがとうございました。
当店では、お客樣に合ったより良い工事のご提案をさせていただき丁寧な施工で安全安心に「第一種電気工事士」が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にお声がけ下さい。