プレハブ冷蔵庫冷却ユニット、業務用エアコン(店舗)の負荷設備に動力三相200Vを使用されていますが、ここ最近数時間ごとにブレーカーが落ちプレハブ冷蔵庫の温度が5℃に保たれず商品である生花が咲いてお困りとのことでした。
ブレーカーが落ちる原因として漏電、過電流(電流の流れ過ぎ)誤動作(故障によるもの)が考えられますので、現地調査を行い一工程ずつ消去していきます。
最初に漏電の疑いが考えられるため絶縁測定を行ったところ漏電ブレーカーが作動するほどの数値ではありませんが、測定数値はギリギリOKという状態でした。
次に負荷設備を動かし電流値計測しようとしたところ業務用エアコンが故障していて電源が入らず測定不可能でしたが冷却ユニットのみを計測すると4.8Aで過電流の疑いもありません。
通電時に冷却ユニット側の漏れ電流を計測しましたがこちらも全く問題ありませんでしたので最後に考えられのが漏電ブレーカーの誤動作しかありません。
通常であれば故障しているブレーカーを取替えればよいのですが、故障していて動かない業務用エアコン、負荷設備に対してブレーカーの台数が多い、絶縁測定が良くないことの3点が気になり念のため電力会社の請求書を見せていただくと負荷設備2台に対して5KW契約になっていました。
ブレーカー台数が多かったのが、どうしても気になり使用機器2台の負荷計算すると3KWにしかなりません。
お客様にお聞きすると記憶のある限り20数年前から5Kw契約だったそうです。
と言うことは・・・?
使ってもいない2KW分の契約料金を20数年間にわたり約50万円以上電力会社に払い過ぎていたという計算になります。(1KWあたりの基本料金が¥1,000円少々)負荷設備を勝手に撤去して減設申請を行わなかったことが最大の原因です。
契約料金の過払い額をお話させて頂くと、ひじょうに驚愕されていました。
今回は色々問題点があったので減設申請に伴い分電盤と幹線改修工事のご提案をさせて頂きました。
今使用している負荷設備は冷却ユニットだけなので幹線改修工事を行い減設申請したところ1KW契約になったので、以前に比べて月々¥4,000円以上も基本料金が下がりました。
(これは大きい!)
施工地域:大阪府八尾市T園芸店様【店舗】
工事内容:3相200V動力幹線改修工事・分電盤取替工事・低圧電力減設申請
約40年ほど経過した問題の漏電ブレーカーですが、故障が原因で誤動作をおこしていました。
既存の三相200V動力引込開閉器盤を改修します。
新しい動力開閉器盤に取替えました。
東側の古い既存の幹線を撤去していきます。
東側既設幹線の撤去を終え新しい幹線に改修しました。
続いて北側の既存の幹線を撤去します。
東側と同じように北側既設幹線の撤去を終えて新しい幹線に改修しています。
北側幹線から動力分電盤までのルートです。。。長い~(汗)
左側がプレハブ冷蔵庫のハイプロブレーカー、右側のハイプロブレーカーには負荷接続されていません。減設申請を行わないと使っていなとしても契約料金は絶対に下がりません。
左は主幹漏電ブレーカー、真中は後日入替える予定の業務用のエアコン電源(現在は予備として)右はプレハブ冷蔵庫の電源にしています。
右側についていた問題のハイプロブレーカーも撤去してスッキリしました。
管路に収まっていない電線は仮接続なので業務用エアコンを入替えるとき綺麗にします。
ご依頼いただき誠にありがとうございました。
当店では、お客樣に合ったより良い工事のご提案をさせていただき丁寧な施工で安心安全に「第一種電気工事士」が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。