1971年~1990年の生産終了まで長きにわたり販売されたナショナルFV-14BTA(2部屋換気用)換気扇交換ですが、埋込開口寸法320mm×270mmと同じ代替機種が無いのと取り付け方も四方に木枠を設け天井材の上から換気扇本体を固定する先行取り付けされているためタイル張りの浴室に点検口が無い今回の現場では二重三重に厄介で難易度の高い換気扇交換事例になります。

まずは換気扇撤去作業を行いますが、点検口が無いのでどのように本体が取り付けされているのかが全く分からない状態なのでファンモーターを外し天井裏にある電線、水道管、ガス管などの障害物を想像しながら細心の注意を払い金属ボディー本体を切り刻み換気扇を取り外していきます。

点検口があれば天井裏に潜んでいる障害物の位置確認が可能でリスクを回避できますが、一歩間違えれば電線、水道管、ガス管を切断することも考えらますので緊張度MAXで作業を進めました。

無事に換気扇ボディーを取り外したのも束の間で今度は取付枠が野縁と補強材に挟まれて木枠を切断しないことには取り外すことが出来ません。

天井全体の補強も考慮しながら木枠を切断してどうにか換気扇取り外しに成功しました。

一時はどうなることことかと緊張の連続で作業を行いましたが、共に硬化した排気側と副吸込み側のアルミダクトを交換して三菱VD-15ZFC14(2部屋換気用)換気扇をと取り付けて完了です。

エコサポートにご依頼下さり誠にありがとうございました。

施工地域:大阪市淀川区塚本 S樣邸【分譲マンション】
工事内容:2部屋換気用換気扇及びダクト交換工事
故障品番:ナショナル FV-14BTA(埋込寸法320mm✕270mm 適合パイプΦ100mm)
交換機種:三菱VD-15ZFC14 商品定価¥34,400円(税抜)
(埋込寸法260mm角 適合パイプΦ100mm )

 

ナショナルFV-14BTA(2部屋換気用)換気扇グリル

浴室についているナショナルFV-14BTA(2部屋換気用)換気扇です。古さを感じる吸込みグリル以外は至って普通の換気扇に見えますが、交換難易度MAXの古い換気扇です。

 

ナショナルFV-14BTA(2部屋用)換気扇取付構造

ナショナルFV-14BTAは本体取付枠に換気扇ボディを被せる2分割構造になっており通常なら2本のビスを外して本体を上げれば外れるようになっています。どの現場でも同じでビスとボディが錆で固着してスムーズに外れることがない難儀な機種です。

 

先行取付けしたナショナルFV-14BTA(2部屋換気用)換気扇の解体

ナショナルFV-14BTAは換気扇本体を取付けてから天井パネルを貼る先行取付けされているため通常でも取り外し作業が困難ですが、今回の現場では浴室に点検口が無いため鋼板ボディを切断しながらの取り外しになります。天井裏に潜んでいる電線、水道管、ガス管などの障害物が見ない中での切断なので想像を働かせながら慎重に作業を行っています。

 

ナショナルFV-14BTA(2部屋換気用)換気扇分割構造

取り外したナショナルFV-14BTAをご覧いただくと本体ボディと取付枠が分離した2分割構造になっているのが何となく想像出来るかと思います。硬化したアルミダクトも交換するため撤去しています。

 

260mm角開口

ナショナルFV-14BTAの埋込開口は320mm×270mmですが、ほぼ先行取付けでれているため現場ごとに埋込開口寸法にバラつきがあるので換気扇を撤去してから実寸を計測します。この現場では260mm角の埋込開口でした。当時のカタログに記載してある埋込開口と実際の埋込開口が何故異なっているか施工マニュアルが無いので未だに理解出来ません。

 

外部排気側

外部に繋がる排気側です。やはり天井裏が低く作業が捗りません。

 

排気側アルミダクト交換

カチカチに硬化した外部に繋がる排気ダクトを交換しました。

 

副吸込みトイレ側アルミダクト交換

トイレの副吸込みダクトもカチカチに硬化していたのでダクト交換しました。

 

三菱VD-15ZFC14(2部屋換気用)換気扇取付

換気扇取付枠を取り外す際、障害になっていた木枠を一部切断したので新たに木枠で補強をしてから三菱VD-15ZFC14(2部屋換気用)換気扇を取り付けています。

 

三菱VD-15ZFC14換気テスト

ご覧のように風量210㎥/hある機種なので強力な吸込みで換気もバッチリです。