築40年の分譲マンションを購入された大阪府東大阪市N樣より引越しをされる前に故障している浴室・トイレニ部屋用換気扇を取替えたいとのご相談を頂きました。
実は契約しているリフォーム業者に断られ、他の業者も難色を示して快い返事がもらえず困っているとのことでした。
まず、取替工事が可能かどうか現地調査にお伺いして調査を始めてみると見れば見るほど他業者さんがお断りしたり難色を示したりする理由がわかってきました。
浴室は脚立が立たないほど狭く天井裏の高さも300mmもないほどの低さです。
この狭い作業スペースで浴室/トイレ2箇所のダクト工事に加え、同寸の後継機種が無いので、何らかの仕上げ方法を考えなければならず手間を考えて難色をしましたのではないかと思います。
同寸の換気扇がないので開口部を加工しやすく水と熱に強いアクリル板を使って埋込換気扇が取付けられるように加工しました。
1度には工事が出来ないので取外しに1回、アクリルの加工時間をいただいてから最後に取付けを行う条件でお引き受けしました。
施工地域:大阪府東大阪市N樣邸【分譲マンション】
工事内容:2室換気用(浴室/トイレ)換気扇取替工事
故障品番:ナショナル FV-14BTA(埋込寸法320mm✕270mm 適合パイプΦ100mm)
取付機種:東芝 DVP-G10L8 定価¥222,48円(税込)
(埋込寸法175mm角 適合パイプΦ100mm 2部屋用換気扇)
浴室の天井幅が換気扇ルーバーとあまり変わりません。
いかに狭いかが分かっていただけるかと思います。
埋込寸法の確認のためトイレ側の吸込ルーバーを取外しました。
こちらも開口寸法が大きく付属のルーバーが合わないのでルーバーを綺麗に掃除して再利用します。
左が吐出用、右側がトイレ吸込用ダクトですが、天井裏が狭いためアルミジャバラを「くの字」に折ったり板状に潰して無理やり接続しています。
換気機能が失われた状態で長年使っていたと考えられます。
こちらはトイレに向かうアルミジャバラですが、接続部材を使わず突合してアルミテープで誤魔化しているいる状態です。
排気側ダクト出口も「スカスカ」な状態で接続しており絶縁テープを巻いていますが、実際はくっついていません。
長い釘数本で本体を固定して簡単には取外し出来ない「はめ殺し」状態でした。ツバを曲げてやっと外したところです。
長年、積もっていた天井のホコリを綺麗に掃除して取替準備をします。
浴室から見上げた320✕270天井開口です。
浴室が本当に狭いことが想像していただける思います。
第1回の作業はこれで終了です。
アクリル板を開口して角材の木枠を取付けた化粧板です。
埋込換気扇本体を取付けました。
波うつダクトを見れば一目瞭然。。。
換気扇本体を小さくしてダクトを這わせる場所を確保できたので100Φの筒状アルミダクトが「くの字」に曲がったり潰れたりはしていません。
絶縁テープが巻かれていたスカスカの吐出口もアルミテープを使って、しっかりと巻き直して補修しています。
ルーバーを取付けて終了です。
天井は白色塗装するとのことでしたのでモノトーンを基調にした化粧枠を選定しています。
当店に、ご依頼いただき誠にありがとうございました。