ダイヘンTIG溶接機

3階建て住宅の1階空きスペースを作業場にしてTIG溶接機を使用するため単相200V電源の増設工事を大阪市大正区のお客様よりご依頼いただきました。

基本的に溶接機は大電流が流れるので既設の電気容量が小さいと電源を増設できない場合もありますので注意が必要です。

今回使われるのがダイヘンのインバーターティグミニ200PⅡという出張工事などで持ち運べるコンパクトサイズですがこの溶接機でも2P50Aのブレーカーを必要とします。

既設分電盤から分岐ブレーカーを3回路増設してありスペース的に電源送り端子が使えないため分岐ブレーカー3回路と200Vコンセント回路を新しい分電盤に集約してそこの電源送り端子からTIG溶接機用分電盤まで電線を送り増設しました。

出張先の現場で使えるようにTIG溶接機の本体側はケーブルジョイントを取付けワンタッチで電源を確保できるよう加工されており今回はブレーカーの2次側にケーブルジョイントを使い接続しやすいようにしています。

送電してすぐ試運転の溶接をされ『ここで使えてちょっとした加工が出来るようになったわぁ』とひじょうに喜ばれていました。

エコサポートにご依頼下さり誠にありがとうございました。
当店では丁寧な施工で安全安心に「第一種電気工事士」が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。

施工地域:大阪市大正区S配管工業様【住居兼作業場】
工事内容:住宅分電盤・TIG溶接機用分電盤増設工事(管路含む)

 

分岐ブレーカーを増設した既設分電盤

主幹60A漏電ブレーカーで分岐ブレーカーが17回路の既設分電盤です。分岐ブレーカーを3回路増設しているため電源送り端子に今回増設する電源を接続する余裕と送り電線を収めるスペースが確保できそうにないため既設分電盤の横に新たに分電盤を増設することにしました。

 

増設ブレーカー撤去

既設分電盤の横に増設してある分岐ブレーカーの1次側と2次側の電源線を外して撤去します。

 

分電盤増設

主幹50Aの漏電ブレーカーで分岐ブレーカー4回路の分電盤を横に増設しました。元々増設されていた分岐ブレーカー3回路と今回増設する200Vコンセント用に1回路合わせて4回路にまとめています。新しい分電盤の送り端子に電線を接続してTIG溶接機用分電盤に電源を送ります。

 

電源送り配管

TIG溶接機用分電盤まで電源送りの管路にビニルパイプを使用しましたが壁面に凹凸があり障害を避けながらの作業のため以外と手間がかかりました。天井に小さな開口を2箇所空けて天井隠蔽配線で電源線を送る方が手間がかかりませんが天井のジプトーンと鉄骨梁の隙間が少ないと通線できないことも考慮して今回は露出配管で施工しています。

 

増設分電盤取付位置

TIG溶接機用と200Vコンセントの送り電線を接続して分電盤カバーを被せたところです。

 

単相200V溶接機用ブレーカー

左側の200Vコンセントは高速切断カッター用で右側の2P50AブレーカーはTIG溶接機用です。ブレーカーの2次側には溶接機用のケーブルジョイントを接続してぶら下げておりワンタッチでTIG溶接機の電源が確保できるようにしました。ちなみに鉄骨からアースを確保しているのでよく効いていますよ。

 

ケーブルジョイント

TIG溶接機本体側のケーブルジョイントです。出張などの作業が多く持ち運びを頻繁にされる場合はひじょうに便利はアイテムです。

 

ダイヘンTIG溶接機

持ち運びに便利なTIG溶接とアーク溶接機能を搭載したダイヘンTIG MINI200PⅡです。出張工事が多く現場作業では大活躍するそうですよ。