タイル張りの造作風呂には点検口が無くしかも換気扇本体固定ビスが天井材で覆われ簡単に取り外せない先行取付け(換気扇を取付けてから天井材を貼る施工)された浴室換気扇交換の工事例になります。
浴室の天井材に先行取付けされた換気扇でも取り外すのが厄介な作業なのに今回の現場では点検口がなくしかも交換前の換気扇はナショナルFY-17BUという機種です。
通常は換気扇本体とダクト接続口が分離した構造になっていて固定ビスを外して本体を下に引き下げれば本体を取り外せますが、ナショナルFY-17BUはダクト接続口が換気扇本体にビス止めされていて分離出来ない構造です。
点検口さえあれば天井裏からダクト接続口のビスを外してが本体と分離させて取り外せますが、この状態ではダクト接続口が天井材に引っ掛かり撤去することが出来ません。
換気扇回りの天井材をカットして固定ビスを外し換気扇のツバを折り曲げて一旦天井裏に上げてから方向を変えてダクト接続口を取り外せるように試みましたが、次々と障害の連続で思うように作業が捗りません。
ナショナルFY-17BU(1988~1991年製造)のボディはステレスで錆など全く無い状態でしたが、本体固定ビスが錆々でネジ頭がなめており外すことが出来ず固定ビス周りの切断を試みましたがステンレスが硬く思うように切断出来ません。
最終的に力づくでステンレスのツバを折り曲げて換気扇を取り外せましたが、経年劣化でボロボロになったアルミダクトの交換が残っています。
点検口が無いので180mm角の換気扇埋込開口から手を伸ばし手探り感覚でアルミダクトを交換してパナソソニックFY-17CD8V(DCモーター搭載)換気扇に交換して完了です。
実は当店にご依頼いただく前に他業者さんに発注され現場を見た瞬間断られお困りだったとのことでした。換気扇が簡単に取り外せない先行取付け(換気扇を取付けてから天井材を貼る施工)の工事は難易度が高い工事になり多くの業者が敬遠するようです。
当店は敬遠することはありませんのでご安心ください(笑)
エコサポートにご依頼下さり誠にありがとうございました。
施工地域:兵庫県西宮市甲子園一番町 N様邸【戸建住宅】
工事内容:浴室換気扇交換及び天井材切断・排気ダクト交換
故障品番:ナショナルFY-17BU(1988~1991年製造)ステンレスボディ
交換機種:パナソニックFY-17CD8V(DCモーター換気扇) 商品定価¥24,800円(税抜)

換気扇本体固定ビスの箇所に天井材が四方被さった先行取付け(換気扇を取付けてから天井材を貼る施工)です。この状態だと固定ビスが外せないので換気扇本体を引き下げて簡単に取り外すことができません。

換気扇固定ビスが隠れている天井材の四方を切断するため寸法を罫書きます。天井材がポリ塩化ビニルなので切断寸法を罫書く際、マジックがツルツル滑ってなかなか捗りません。

四方の天井材を切断して換気扇本体を固定するビスがようやく見えましたが、ビスが完全に錆びつきビス頭もなめていてビクともしません。硬いステンレスボディを少し切断して換気扇のツバを折り曲げて本体が動くようにしてから一旦天井裏に本体を引き上げます。

ナショナルFY-17BUはダクト接続口が分離せずビス固定されているため一旦天井裏に換気扇を上げてから向きを変えてダクト接続口を取り外すためです。点検口が設けられていないのでかなり厄介な作業になります。

換気扇の向きを変えた状態で本体を引き下げればと思いましたが、微妙に引っかかりがあり引き下げを断念してダクト接続口を外します。

ダクト接続口を外したあと天井裏でまた換気扇の向きを変えてステンレスの硬いツバを折り曲げながら換気扇を引き下げてやっと取り外ずせましたが、まだダクト交換が残っています。。。

経年劣化でアルミダクトが裂けてボロボロになっていたのでダクト交換をしたところです。画像では障害なく写っていますが、奥の塩ビ管にアルミダクトを接続するため換気扇の180mmの開口から手探りで何とか交換して接続したところです。

お客様がご選択されたパナソニックFY-17CD8V(DCモーター搭載)換気扇を取付けます。少し割高になりますが、超省エネで電気代が僅かしかかからないので結果的にはオトクな機種です。

点検口が無く先行取付けされて浴室換気交換がようやく完了です。

換気風量も問題なく強力に吸い込んでいます。






