ユニットバスについている故障して動かなくなった浴室換気扇を交換したときに遭遇した酷い手抜き工事の実態をご紹介します。

さっそく取替えの準備に入りユニットバス点検口から覗くと・・・

ん?・・ なんかヘン!

換気扇本体が死角になってちょっと見えにくい状況でしたが、確認するとアルミジャバラと塩ビパイプの接続部分が外れているではありませんか。

なんと・・・

アルミフレキの長さが300mmほどしかなく破れてボロボロ、しかも継手を使わず塩ビダクトと突き合わせてアルミテープを巻いてあるだけなので配管接続部が外れて分離した状態です。

本来、浴室の湿気を外部に出すはずの排気ダクトが途中で外れているということは天井裏で湿気が回っていたことになります。

これでは浴室換気扇の意味がまったくありません。

次に電源を切り離して本体取り外しに着手すると今度は本体を固定しているはずのビスが指でも抜けるほどのスコスコな状態です。

ほんま、どないなっとんねん!

通常は角材、木枠などを用いてビスを効かすのですが、ビスが効かない石膏ボードに直接揉んでいるのが原因です。

お客樣に状況をご説明して取外したダクトを確認して頂いたところかなり驚愕されていましたが、不具合箇所の修理と新しいアルミダクトに交換にして作業を終えました。

『ユニットバスを安く入替えたからこうなってるのかなぁ~』とお話しされていましたが、その通りで安さゆえにわずかな材料をケチり手間を惜しんだ結果このような手抜き工事に至ったのではないでしょうか。ちなみに、この業者は消滅したとのことです。。。

エコサポートにご依頼いただき誠にありがとうございました。

施工地域:大阪市生野区巽西 K様邸【分譲マンション】
工事内容:ユニットバス換気扇交換工事・排気ダクト交換及び補強木材取付け
故障品番:ナショナルFY-17C1(埋込寸法177mm角 適合パイプΦ100mm)
交換機種:パナソニックFY-17C8 天井埋込型換気扇 商品定価¥19,400円(税抜)
(埋込寸法177mm角 適合パイプΦ100mm)

 

ナショナルFY-17C1

ユニットバスについている浴室換気扇ナショナルFY-17C1の故障です。羽根にびっしりとホコリを吸着してファンが真っ黒になっていました。

 

ユニットバスの天井裏

点検口を開けた真正面の換気扇本体が死角になっていてこの方向からは奥にある配管接続部が見えませんでしたが、現状はアルミジャバラと塩ビパイプの接続部が外れて天井裏で湿気を吐出している状態です。

 

換気扇取付枠が無いユニットバス

開口部の周囲は石膏ボードだけで木材が取付けらていません。もとからビスが効いておらず換気扇本体がズリ落ちるように外れました。

 

アルミジャバラの大きな亀裂箇所

サビで腐食した箇所が剥がれ大きく破れたアルミジャバラです。アルミサビの影響で肉厚が薄くなっている箇所に亀裂が入り年月の経過と共に大きく広がったのではないかと考えられます。

 

塩ビダクト内のホコリを清掃

塩ビダクト内に溜まっまていたホコリを綺麗に清掃したところです。

 

塩ビパイプとアルミジャバラ接続部

アルミテープが剥がれダクトが外れていた箇所です。今回はアルミジャバラの継手を差込みしっかりと接続しています。

 

換気扇本体取付用木材

ビスを効かすため石膏ボードに木材を取付ければ既存のように簡単に手では外れません。。。

 

パナソニックFY-17C8

短かった浴室換気扇の吐出口の位置を替えてダクトを接続しました。画像ではアルミフレキが長いように写っていますが実際は1mほどの距離しかありません。

 

FY-17C8ルーバー

ルーバーを取付けてすべて完了です。