ここ最近よくブレーカーが落ち、つい先日も突然電源が落ちてPCのハードディスクが壊れてしまいインターネットが使えず業務に支障が出て困っているとのご相談内容の工事事例になります。
担当者様からのご説明だと以前エアコンを取付けに来た業者からブレーカーの配線について『このままだと大元の電源が飛んでしまうので工事を考えられた方が良い』との指摘があったそうですが。。。
残念ながらこのような大事な状態になるまで放ったらかしにしていたそうです。
ともあれ電気の使用状況を調査したところ2階フロアーではエアコン、電子レンジ、電磁調理器、冷蔵庫、パソコン、コピー機など使われており3階フロアーでも同じ電気機器を複数台使っているのに加え1階作業場では電気容量が大きな電動工具のデスクグラインダーまで使用している状況でした。
次に分電盤を調査したところ主幹電気容量60A-16回路の分電盤に加え横に分岐ブレーカーが3個増設してありました。
配線の確認でフタを外したところ一目で・・・う~ん これはまずい!!
16個ある分岐ブレーカーの数個から電源を枝分かれさせて電気を送っている箇所がかなりありました。
鉄骨3階の建物でこれだけの電気機器を使っていれば大元の電気配線を換えない限り持ちこたえることはまず無理だったと思います。
状況を把握したのち大元の電源を大きくして分電盤を取り換えて電気を安心・安全にお使い頂けるように電気容量増設工事をさせていただきました。
エコサポートにご依頼いただき誠にありがとうございました。
当店では、お客樣に合ったより良い工事のご提案をさせていただき丁寧な施工で安全安心に『第一種電気工事士』が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。
施工地域:大阪府堺市堺区香ヶ丘町 H福祉作業所樣(鉄骨構造3階建て)
工事内容:電気容量増設工事に伴う引込線及び幹線改修工事・分電盤2面取付け
専用コンセント2箇所増設他
天井に点検口を設けて大元になる電気配線(幹線)を入れ替えるスペースを作ります。元々あった天井に石膏ボードを貼り付ける二重構造だったので開口にかなり時間を要しました。
天井裏配線が団子状態で何が何だか分かりません。
分電盤扉を外してブレーカーを見るとビックリ!!主幹電気容量60A-16回路とは別に分岐ブレーカーを3個増設して尚且つ1つのブレーカーから電源を枝分かれさせて電気を送っている箇所がかなりありました。これでは頻繁にブレーカーが落ちるのも当たり前で無茶苦茶な増設工事としか言いようがありません。
分岐ブレーカー100V/200Vの電圧確認を行ってから電線を外して分電盤を入れ換えます。
引き込み線と幹線工事の大元の電気配線はまだですが、枝分かれしていた電線を各ブレーカーに接続するため先に分電盤を取り換えています。住宅分電盤では最大の電気容量100A-30回路の商品を選定しています。
作業工程が長くなるので割愛しましたが、大元の配線(幹線)を入れ換えて分電盤に接続しています。複雑な構造で通線経路がややこしい建物でした。
取り換えた2階の分電盤から電源を送るため点検口を設け3階事務所に分電盤を増設しました
ダブルコンセントを左右に取付けていますが、両方共電源を別々に取ってブレーカーに接続した専用コンセントにしています。これでPCのハードディスクが壊れることはありません(笑)