37年前に設置された住宅分電盤の不良箇所を4年に1回行われる保安協会の定期検査で以前から指摘を受けていたようですが、是正せずに長年使い続けていたようです。
今回S寺様に新しく着任された、ご住職様から住宅分電盤の取替工事のご依頼頂きをお伺いしてきました。
古い分電盤は単に電源を入り切りするだけのCSカバースイッチを主幹として使っているため安全機能がまったくありません。
よって漏電検知機能、欠相保護(欠相した場合、電圧200Vが分岐ブレーカーにかからないように主幹ブレーカーが落ちる機能)がなく安全性が確保できないために使い続けるのは危険であるというのが指摘理由です。
それとは別に3P100Aのカバースイッチに対してVVR22SQの幹線で接続している不良箇所を発見しました。。。
電線サイズによって許容電流が決められておりVVR22SQ(許容電流80A迄対応)であれば3P75Aのカバースイッチまでしか取付けできないはずが、主幹100Aに接続するという何ともズサンな手抜工事です。(怖)
今回の改修工事で幹線サイズにあった主幹ブレーカーに変更、それと大きな埋込部分に小さくなった分電盤を取付けするのにコンパネで枠を作って半埋込みにしました。
不適合な工事が多かっただけに1つずつ点検を行いながら丁寧に作業を行っています。
元の工事がズサンなこともあり調査を行いながら丁寧に作業したため少し時間がかかりましたが、これで安心してお使い頂けるようになりました。
施工地域:大阪市淀川区S寺様
工事内容:不良分電盤取替え工事
100Aのカバースイッチに対して(許容電流80A迄)しか対応出来ないVVR22SQの電線サイズを使用していました。VVR22SQで安全に使うには75A迄のブレーカーになります。
分電盤不良の指摘された保安協会のシールです。
「修理又は取替えて下さい」となっています。。。
まず古い分電盤の幹線、分岐ブレーカー回路の接続電線を外す作業から行ないます。
縦350☓横580大きな埋込開口に対して、新し分電盤は縦325☓横416で一回り小さくなっていて開口部分を加工しないと取付けできません。
半埋込できるようにコンパネをくり抜いて加工しました。
半埋込にして新しい分電盤に取替えたところです。
既設幹線に合わせて主幹も75Aの漏電ブレーカーに替えたので今回からは安全安心にお使い頂けるようになりました。
分電盤ドアを閉じて取替工事が完成です。
コンパネで加工した枠は周りの壁と一緒にクロスを貼られるようです。
ご依頼いただき誠にありがとうございました。
当店では、お客樣に合ったより良い工事のご提案をさせていただき丁寧な施工で安全安心に「第一種電気工事士」が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。