宗教法人のお寺様の建物で電力会社が4年に1回実施する保安検査で以前から分電盤不良の勧告を受けていたそうですが、是正せずそのまま長年使い続けていたそうです。
こちらのお寺に新しく着任された、ご住職様からご相談いただき不良分電盤の改修を行った内容になります。
今ついている古い分電盤のCKS(カバースイッチ)の主幹では単に電源を入り切りするだけで安全機能がまったく備わっていません。
このCKSでは漏電検知機能も欠相保護(欠相した場合、200Vの電圧がかからないように電気遮断する機能)も備わっていないので使い続けるのは危険であるというのが電力会社が指摘した分電盤不良の勧告理由です。
それとは別に既存100AのCKC(カバースイッチ)に対してVVR22SQの幹線で接続している不良箇所を発見しました。。。
電線サイズによって許容電流が決められておりVVR22SQ(許容電流80A)の幹線であれば75Aまでの容量しか取付けられません。適合していない電線で100Aに接続するという何とも恐ろしい工事です。
今回の改修工事で幹線サイズにあった主幹ブレーカーに変更、それと大きな埋込部分にコンパネを加工して一回り小さくなった分電盤を取付けました。
元の工事がズサンで不適合な工事が多かっただけに1つずつ点検と確認を行いながら作業を進めたので少し時間はかかりましたが、これで安心してお使いいただけると思います。
エコサポートにご依頼いただき誠にありがとうございました。
当店では、お客樣に合ったより良い工事のご提案をさせていただき丁寧な施工で安全安心に『第一種電気工事士』が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。
施工地域:大阪市淀川区加島 【宗教法人S寺様】
工事内容:住宅分電盤交換及び取付け枠加工工事
交換部材:パナソニック BQR87182 商品定価¥64,700円(税抜)
電力会社が4年に1度実施する保安検査で指摘を受けた不良分電盤です。
このCKS(カバースイッチ)の主幹だと漏電していても100V以上の電圧がかかっても電気を送り続け危険なため『分電盤を交換するか主幹を漏電ブレーカに変えて下さい』というのが保安検査した電力会社からの勧告になります。
古い分電盤の幹線と分岐ブレーカー送り回路の接続電線を外す作業から行ないます。
埋込されていた古い分電盤を撤去すると縦350☓横580の大きな開口です。新しく交換する分電盤は縦325☓横416で一回り小さいサイズになっているため開口部分を加工しないと取付けできません。
新しい分電盤が取付けられるようにコンパネをくり抜いて加工しました。
電力会社の定期検査で勧告された古い分電盤からこのように改修すれば安心安全に電気をお使いいただけます。
分電盤を取付けた回りの木板部分は後で回りの壁と一緒にクロスを貼られるようです。