大阪府堺市北区で築30数年の中古物件(リフォーム済み)を購入されたA様邸より今ついている住宅分電盤にブレーカーを増設して2階の3部屋にエアコン専用コンセントを増設する電気工事のご依頼を頂きました。
現状の電気容量を調査した結果、分電盤の主幹ブレーカーは40Aの電気容量しかなく分岐ブレーカー8回路のうち2回路が1階2階のエアコン専用回路、もう1回路が200V30AでIHクッキングヒーター専用ブレーカー回路という内容でした。
4LDKもの広さがある戸建住宅にも関わらず専用回路を除けば実質5回路のブレーカーのみで家全体の電気設備を補っている状態です。
今の使用状況でも電気容量がギリギリか若干不足しているなか、新たにエアコン専用コンセントブレーカーを3回路増設したとすると完全に電気容量不足で頻繁にプレーカーが落ちることが予想されお客樣のリクエスト通リの工事が出来ません。
そこで、主幹容量40A既設住宅分電盤から主幹容量60A住宅分電盤に取替えて引き込み線と幹線を太い電線に改修する電気容量増設工事をご提案させていただきました。
施工地域:大阪府堺市北区A様邸【戸建住宅】
工事内容:電気容量増設工事及び専用コンセント増設
取替商品:コンパクト21住宅分電盤 / 主幹3P60A漏電ブレーカー+16回路
電気容量が不足している既設分電盤です。
既存の分電盤は主幹ブレーカーが40A上下に8個分岐ブレーカーがあり右端下に赤いラベルを貼っている部分がIHクッキング200V専用ブレーカーです。既存分電盤には分岐ブレーカ増設用の予備スペースが全くありません。
分電盤の取替え、幹線入替えに必要なスペースを450角の点検口を設けて作業スペースを確保します。この点検口から2階の3部屋にエアコン専用コンセントの電源を隠蔽配線します。
この壁の外側に電力量計が設置してあります。
玄関天井に300角の点検口を設けて電力量計から分電盤までの幹線を入れ替えるため電線入線経路の作業スペースを確保しました。
左の白い塩ビ管の中に幹線が入っています。
300角の点検口を中継点として分電盤までの電線を入替えています。
左端主幹ブレーカー上にある幹線を太い電線に取替えて主幹ブレーカーを60Aに電気容量を増設しました。
リニュアル前と比べてブレーカーも小さくなりスッキリしましたよね。
電気容量も増設して分岐ブレーカーも最大16回路まで増設が可能です。
今度の分電盤は扉付きなので見た感じもホントスッキリですよ。
引込み線を改修して電力量計も新しくなりました。
これで安全に電気をお使いいだだけるようになりましたよ。。。
ご依頼いただき誠にありがとうございました。
当店では、お客樣に合ったより良い工事のご提案をさせていただき丁寧な施工で安全安心に「第一種電気工事士」が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。
ー ブレーカー増設工事ワンポイントアドバイス ー
エアコン、食洗機、IH200Vクッキングなど電気容量が大きな機器は通常ブレーカーを増設して専用コンセントを設ける工事をしますが、なかには家全体の電気容量が不足しているにも関わらず安易にブレーカーを増設する業者がいるようですが最悪の場合、電流の流れ過ぎで電線が熱くなり焦げたり、溶けたりして火災等を引き起こす原因にもなり兼ねません。主幹容量に見合わない無理なブレーカーの増設は危険を伴いますので、回路の増設をご検討されている場合は一度、当店までご相談下さい。