戸建の中古住宅(リフォーム済み)物件をされたお客様より今ついている住宅分電盤にブレーカーを増設して2階の3部屋にエアコン専用コンセントを増設したいとのご相談内容になります。
現状の電気容量を調査した結果、分電盤の主幹ブレーカーは40Aの電気容量しかなく分岐ブレーカー8回路のうち2回路が1階2階のエアコン専用回路、もう1回路が200V30AでIHクッキングヒーター専用ブレーカー回路という内容でした。
4LDKもの広さがある戸建住宅にも関わらず専用回路を除けば実質5回路のブレーカーのみで家全体の電気設備を補っている状態です。
電気容量が40Aだと今の電気使用状況がギリギリで更に専用ブレーカーを3回路増設してエアコンを全部屋フル稼働させたとすると電気容量不足で頻繁にプレーカーが落ちる心配があります。
そこで、専用コンセント増設に伴い主幹容量40Aの既設分電盤から主幹容量60Aの分電盤に取替え引込線と幹線を太い電線に改修して電気容量を増設する工事をご提案させていただきました。
ー ブレーカー増設工事ワンポイントアドバイス ー
エアコン、食洗機、IH200Vクッキングなど電気容量が大きな機器は通常ブレーカーを増設して専用コンセントを設ける工事をしますが、なかには家全体の電気容量が不足しているにも関わらず安易にブレーカーを増設する業者がいます。最悪の場合、電流の流れ過ぎで電線が熱くなり焦げたり、溶けたりして火災等を引き起こす原因にもなり兼ねませんので主幹容量に見合わない無理なブレーカーの増設は危険を伴いますのでブレーカー増設には注意が必要です。
エコサポートにご依頼いただき誠にありがとうございました。
当店では、お客樣に合ったより良い工事のご提案をさせていただき丁寧な施工で安全安心に『第一種電気工事士』が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。
施工地域:大阪府堺市北区東上野芝 A様邸【戸建住宅】
工事内容:電気容量増設に伴う引込み・幹線改修及び住宅分電盤交換・専用コンセント3回路増設
使用部材:住宅分電盤 主幹3P60A 12回路+4・ILコンセント3組他
今ついている住宅分電盤にはブレーカ増設用の予備スペースがありません。右端下に赤シールを貼っている部分がIHクッキング200V専用回路で大容量の電気を消費するため電気容量40Aで更にエアコン専用ブレーカーを3回路増設するのは少し無理があると思います。
分電盤交換、幹線改修に必要な通線経路を確保するため450角の点検口を設けました。この点検口からユニットバスまで通線してそこから立ち上げて2階の3部屋にエアコン専用コンセントの電線を隠蔽配線で送ります。
この天井の位置に点検口を設けます。
玄関天井に300角の点検口を設けて電力量計から分電盤まで幹線の入れ替え作業するための通線経路を確保しました。
幹線側四角のボックスの裏側は玄関に設けた点検口になります。同時に引込線も改修しています。
左端主幹ブレーカー上にある幹線を太い電線に入れ換えて主幹ブレーカーの電気容量を60Aに増設しています。
電気容量を増設して分岐ブレーカーも最大16回路まで増設が可能です。扉付きなのでスッキリなりました。。。