現在空き家で月に数回程度建物管理で訪れる昭和の中頃に建てられたであろう戸建住宅についている古い分電盤のブレーカーがすぐ落ちるため大阪市大正区のお客様より修理のご依頼をいただきました。
左端についている主幹ブレーカーがたびたび落ちる場合、大きく分けて1つ目は漏電の疑い、2つ目は漏電ブレーカーによる誤動作が原因です。
初めに漏電していないか絶縁抵抗値を測定したところ全ての回路において正常範囲でしたので今回は漏電ブレーカーの誤動作が原因になります。
古い漏電ブレーカーが誤動作で落ちるといったことはよくあることで修理方法としてはブレーカー若しくは分電盤丸ごと交換になります。
故障している漏電ブレーカーと同じモジュールの部材を入手できれば交換するのに何の問題ありませんが当時と同じ大きさのものはなく分電盤に収まらないのと仮にあったとしてもかなり納期がかかるためこのような故障の場合、結果的には分電盤交換になります。
元々入り切りするだけのカバースイッチ(CKS)から安全対策のため今回故障した漏電ブレーカーに主幹を交換していたまでは良かったのですが、よく見ると欠相保護機能がありません。
単相3線式で電気供給されている場合、単三専用ブレーカーに取り替えるのが電気の基本です。専門的なことになるので詳しい説明は割愛しますが、この分電盤に取り付けたらダメな部材を使っていたということです。
漏電ブレーカーの故障で分電盤を交換しましたが、結果的には安全になりお客様にも大変喜んでいただきました。
エコサポートにご依頼下さり誠にありがとうございました。
当店では丁寧な施工で安全安心に『第一種電気工事士』が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。
施工地域:大阪市大正区 Y様邸【戸建住宅】
工事内容:住宅分電盤交換工事
取替商品:パナソニック住宅分電盤・コンパクトブレーカー
主幹3P60A 10+2回路 BQR8684 定価¥25,400円(税抜)・定価¥900円(税抜)
左端についている漏電ブレーカーがよく落ちる古い住宅分電盤です。
元々このような入り切りするだけのカバースイッチ(CKS)の主幹がついていたのを安全対策のため今回故障した漏電ブレーカーに入れ替えていました(比較参照するため違う現場の画像です)
左端についている故障した漏電ブレーカーですが見てビックリ!!欠相保護が内蔵している単三専用のブレーカーではありません。専門的になるのでここでの説明は割愛しますが間違った部材に交換していると思って下さい。
各ブレーカーに接続されていた電線を外して分電盤交換を初めます。
古い分電盤を撤去したところ通線開口が狭くこの状態で新しい分電盤を取付けたら電線がゴチャゴチャして美しい仕上げになりません。
ベニア板を開口してから短い電線は延長して接続します。古い分電盤との大きさ、電線引き出し位置の違いなどからこのような下準備を行います。
位置調整のため新しい分電盤を仮付けします。
古い分電盤では電線が絡み合って中でごった返していましたが、今回は余計な電線を隠蔽させスキッリ綺麗な仕上げにしています。
分電盤のパネルを取付けて完了です。
パネルの扉を閉じればこんな感じでスッキリになります。