住宅分電盤交換後

数日間、数回にわたって分電盤左端にある主幹漏電ブレーカーが頻繁に落ちるので危険な状態になっているのでないかと心配になられ大阪府泉南郡S様より漏電調査のご依頼をいただきお伺いしてきました。

電気は通常『流れ込む電流』『流れ出す電流』は常に同じで差し引きするとゼロになるのが正常ですが、戻りの電流が少なければ漏電ブレーカーが動作してスイッチが落ちる仕組みになっています。

漏電調査を実施する場合、漏電ブレーカーが動作したときに使用していた電気器具などのプラグを同じ位置のコンセントに差して落ちたときと同じ状況にします。

この作業は使用している電気機器が悪い可能性もあるため同じ状況にします。
次に家中の電気スイッチはすべて入れておき分電盤のブレーカーを切り、各ブレーカー回路の絶縁を測定を行ないます。

既存住宅では屋外か水回りの機器が絡んだ漏電が多いものですが、絶縁抵抗値を測定したところ経年劣化による絶縁低下が見られたもののすべて0.2MΩ以上の絶縁抵抗があり漏電している箇所がなく正常な状態です。

次に考えられるのは雨とか結露などが原因で電気の接触部分に水気が浸透したことも想定して外部廻り、キッチン床下、ユニットバス点検口を開け念入りに電線の接続部をチェックしましたが該当する箇所が見つかりません。

調査結果では漏電はしておらず、ブレーカーが落ちた原因については主幹ブレーカーの故障により誤動作を起こしたのではないかと調査報告をさせていただき住宅分電盤交換工事を行ないました。

施工場所:大阪府泉南市S樣邸【戸建住宅】
工事内容:漏電調査及び住宅分電盤取替工事
取替商品:パナソニック コスモパネルコンパクト21分電盤
主幹60A漏電ブレーカー 分岐14回路 スペース2回路

 

主幹ブレーカーが頻繁に落ちる分電盤

主幹ブレーカーがよく落ちる既存分電盤ですが、主幹ブレーカーの故障が原因でした。

 

交換前のブレーカー内容

交換前の住宅分電盤は主幹60A漏電ブレーカー11回路+予備スペース1回路という内容です。

 

住宅分電盤交換後

新しい分電盤に交換しました。
交換商品は主幹60A漏電ブレーカー14回路+予備スペース2回路になり分岐ブレーカーもコンパクトでしかも回路数も増えて余裕です。

 

交換後の分電盤外観

カバーも締まり見た目もスッキリになって安心・安全の向上になりました。
ご依頼いただき誠にありがとうございました。
当店では、お客樣に合ったより良い工事のご提案をさせていただき丁寧な施工で安全安心に「第一種電気工事士」が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。