「最近メインブレーカーがよく落ちる」と大阪市生野区K様からご相談いただき点検調査にお伺いしてきました。分電盤に漏電ブレーカーがついている場合は、一般的には漏電しているかメインブレーカーの誤動作が原因だと考えられます。
まず漏れ電流を計測するクランプメーターと絶縁抵抗計を使って漏電箇所があるかどうか検査したところ絶縁は極めて良好で問題ありませんでした。次に雨が降った日に限り水気が触れる箇所がないかを目視で確認しましたが特に問題になる箇所は見あたりません。
住宅分電盤が古くなりメインの漏電ブレーカーが誤動作をしているのが原因であるとの調査報告をさせていただき分電盤取替工事を行ないました。
いたるところで不適合、不具合、雑な工事箇所が数多く見つかりましたが安全にお使いいただけるように丁寧に手直しをしながら工事させていただきましたので、今後は安心して電気をお使い下さい。
施工地域:大阪市生野区K様邸【戸建住宅】
工事内容:分電盤取替工事及びコンセント2箇所交換
左側の住宅分電盤の主幹漏電ブレーカーの誤動作が原因で頻繁にブレーカーが落ちていました。
明らかに漏電ブレーカーの誤動作が故障が原因です。
施工前の住宅分電盤(左側)には分岐数が8回路しかないため右側にもコンパクト分電盤を増設しています。
保護カバーを外すとビックリ仰天!!
電流が流れている銅バーに大きな異物とたくさんのホコリが溜まっていて危険な状態です。
発見が遅ければ分電盤からの「トラッキング現象」による火災になるところでした。
台所側の古い分電盤2面共取外して今度は増設していたブレーカーを1面の分電盤に収める準備作業です。
分岐ブレーカー数12+2を選定して新しい分電盤にまとめて接続していますが、右側のコンパクト盤を取外してしまうと壁クロスが貼っていない部分と開口部分が見えるため再度コンパクト盤を取付けています。いわゆるダミーです。(笑)
分電盤ドアを取付けて台所側の分電盤の交換工事完了です。
次に台所側分電盤より電源が送られていた脱衣所側のコンパクト盤を交換していきます。
このコンパクト分電盤もかなり古いですよね。
家のリフォームを繰り返した結果、アチラコチラに分電盤が増設されていました。
通常は3芯の電線を使用するので電線識別色が赤白黒ですが途中で接続しているので黒白黒になっていました。
電気がついたらエエンヤロ。。。てな工事です。
電気的には問題ないですが、これでは職人の気質が疑われる仕事です。
今回は一次側電線識別が判るように端子あげして絶縁端子キャップを被せて色識別しています。
古いコンパクト盤に比べて分岐ブレーカーを2個余分に増設できます。これで脱衣所側分電盤交換完了です。
上側が少しショートした跡のあるダブルコンセントを交換します。
壁コンセントを外しました。
新しいコンセントをもう一箇所交換してすべての工事が完了です。
ご依頼いただき誠にありがとうございました。
当店では、お客樣に合ったより良い工事のご提案をさせていただき丁寧な施工で安全安心に「第一種電気工事士」が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。