パイプネジ加工をされている会社様で現場近くにある工場でも機械加工をされているようですが生産増強のため小型旋盤を購入しても今の工場には設置するスペースがないため今回、三相200V動力電源を新たに第2工場に引き込んでこちらでも機械を動かしたいとのご相談を大阪市平野区のお客様より承りました。
三相200V動力電源は設置する機械すべての電気容量を足した合計で電力会社と負荷契約という形で基本料金が1Kwあたり約¥1,100円ほどで決定されます。
機械台数、機器の特性があるのでザックとした計算になりますが、仮に機械3台で10kW契約となった場合は月々の基本料金は約¥110,00円+使用量ということになります。
電力会社と基本料金を契約するため機械の台数も電気容量も分からず一般の家庭の従量電灯Aのようにコンセントを所々取付けてどこでも機械を動かせるわけではありません。
あとモーターで稼働する機械については特性がありスイッチを投入したときの突入電流が通常の4~5倍かかるためそれに耐えるブレーカーが必要なことです。
このような動力機械の特性と電気容量、機械の増設計画の有無など正確に分からないと見積は不可能です。
今回のお客様も現地調査とヒアリングをしっかり行った結果、今後も機械の増設計画はなく購入した卓上旋盤のみ動かせたらよいとの確認の上、適切な施工設計を行っています。
過剰や過小設備にならないように現地調査とヒアリングしっかり行い施工計画を分かりやすくご説明することが動力設備工事には重要だと当店では思っています。
エコサポートにご依頼下さり誠にありがとうございました。
当店では丁寧な施工で安全安心に『第一種電気工事士』が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。
施工地域:大阪市平野区 【作業場】
工事内容:2.2KW(三相200V)小型旋盤稼働用動力設備工事
撮影角度が悪く見えづらいんですが縦樋(たてとい)の左側にVEPを使って引込線を敷設しています。赤丸の引込線に電力会社が電線を接続します。
電力量計ボックスと引込開閉器盤を取付けます。電力量計との距離が短い場合は動力盤に直接続することもありますが距離が長いときは引込開閉器盤側で電源を切れるようにしとく方がより安全です。
この壁に直線距離で約15mほど幹線の配管を取付けます。
途中トタン板が貼ってあり壁面が凹凸になっている箇所はフレキブルなPF管を使用してVEP管と接合しています。
下側のPF管には接地線(アース)です。
今回はアース棒を打ち込まず地面に元々あった接地(アース線)を利用して接続しました。接地抵抗値は320Ωでしたが漏電ブレーカーを取付けているので合格です。※D種接地は漏電ブレーカーを施設すれば接地抵抗値が500Ω以下で良いことになっています。
ユニバーサルエルボで室内に幹線を入れています。
小型旋盤右側面にある電源接続箇所です。RSTEの組端子に3相200V電源線を接続します。
小型旋盤用動力コンセント盤を取付けです。
小型旋盤右側面にある電源接続箇所です。RSTEの組端子に3相200V電源線を接続します。
こんな感じで3相200V電源を小型旋盤に供給します。
見た目がかなりレトロな江黒GL-120小型旋盤です。多少のマイナーチェンジがあるもののロングセラーの機械なので今でもバリバリの現役だそうですよ(笑)