店舗や事務所の業務用エアコン、業務用冷蔵庫、車の塗装修理にはコンプレッサー、電熱器、病院なのでは大型医療器、工場などで使用するモーターなど大きな電気容量を必要とする電気機器や電気機械などを動かすには三相200V動力電源が必要です。今回は、畑で収穫した野菜の鮮度を落とさずに保管したいので畑横にある空き地に動力電源が必要な業務用プレハブ冷蔵庫を移設して使えるように電灯・動力の電気工事と冷却ユニットの取付けを大阪府堺市西区のK商店様よりご依頼を頂きました。
過小過大な動力設備にならないように十分なヒアリング調査を行った結果、移設するプレハブ業務用冷蔵庫以外には動力電源の必要はなく近い将来冷蔵庫の入替えが発生したとしても、今と同じ電気容量の業務用冷蔵庫にされるとのことでした。
その上でプレハブ型業務用冷蔵庫の外寸、電気容量、移設先の敷地、電灯・動力引き込み位置の確認などを行いベストな電気工事設備をご提案をさせて頂きました。
施工地域:大阪府西区K商店樣
工事内容:電灯/動力引込み工事・プレハブ冷蔵庫移設工事
この農機具倉庫の一部分を解体してプレハブ型業務用冷蔵庫を設置します。
プレバブ型業務用冷蔵庫の設置場所を確保したのちレベル調整を行い生セメントを混ぜた土・砂利・栗石を敷設してんあつ機で締固め地盤改良を行います。
鉄筋を敷設したあと150mmの高さまでコンクリートを打設してプレハブ型業務用冷蔵庫を据付けるしっかりしたベタ基礎を作ります。
ベタ基礎が固まる迄の数日間を利用して、いよいよ電気工事の着工です。
全長6.3Mのポールで電灯動力を引き込むのでポール全長の約1/6ほど穴を掘ります。(汗~汗~ん~)
建柱した引き込みポールに電灯動力の開閉器盤と電力積算取付板を取付けます。
電力会社の引込みが終わり電力の供給が可能になりましたが、電気を使えるようになるまで、まだまだ作業が・・・(ヨイコラショと)
引き込み開閉器盤から電灯・動力分電盤それぞれに幹線を送り分電盤から電源電線を各負荷設備に送れるようにしました。
ベタ基礎も固まり、いよいよプレハブ型業務用冷蔵庫の組立て作業に入ります。
全体の位置を決めてから底板を敷きます。
次にプレハブ型業務用冷蔵庫の壁面を順番に組み立て最後に天井面を取り付けます。
プレハブ型業務用冷蔵庫の各箇所をしっかりボルトで固定して扉の開閉を調整すれば組み立て完了です。
電灯分電盤からスイッチに電源を送り照明器具と接続すればプレハブ冷蔵庫の照明が点灯しました。やっぱり電気はええなぁ。。。
プレハブ型業務用冷蔵庫の心臓部である庫内ユニットの配管工事と制御盤までの配線工事を行い天井に吊り込みドレン工事を行います。いよいよ大詰めですよ。。。
ロウ付で冷媒配管を庫外ユニットに接続して3相200V動力電源を接続すれば工事終了です。
絶縁・電圧・検相・接地抵抗など自主検査を行い試運転をして工事完了です。
ご依頼いただき誠にありがとうございました。
当店では、お客樣に合ったより良い工事のご提案をさせていただき丁寧な施工で安全安心に「第一種電気工事士」が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。
ー 動力設備工事についてワンポイントアドバイス ー
3相200V動力設備の場合、使用する電気機器や電気機械の負荷容量を合算した電気容量が基本料金になります。
1Kwあたり約1,000円少々必要になるので仮に全部で10Kwの電気容量があるとすると電気を使っても使わなくても毎月約10,000円ほどの基本料がかかりますが、家庭の電気と異なり超割安な電気使用単価で利用できるのが三相200V動力電源のメリットです。
動力の場合、引き込み・幹線・主幹ブレーカーなど電気機器や電気機械の増設に対応出来るよう考慮して過小過大にならないように十分お客様と打合せを行い適切な電気工事を提案することが動力設備の重要なポイントです。