ブレーカーのツマミが落ちて上げてもすぐ元に戻り電気が使えなくなったとのご連絡を頂きました。このような場合、分電盤のブレーカーが、どういった状況になったときに動作するのかなどそのときの状況を把握する必要があります。
まずは左側に大きな主幹ブレーカーの確認です。
表面に突起物があり「テストボタン」なる表示が記載されているものは漏電ブレーカーですが、その他の種類であれば漏電遮断機能無しになります。
今回は漏電ブレーカーであることを確認して、次に漏電しているか否かを簡易に確認作業を行ないます。
分電盤全てのブレーカーを落として主幹ブレーカーのみONにして上下についている分岐ブレーカーを順番に上げていって漏電している回路があれば漏電機能が働き主幹ブレーカーが落ちという仕組みです。(応急的な確認方法です)
しかし・・・
今回は主幹ブレーカーのツマミ自体が上がりません。。。
そこで計測器を使って本格的に絶縁抵抗、電圧をチェックを行ないましたが、全て良好で全く問題ありません。
あと考えられるはブレーカー自体の故障しかありません。
後日、新しいブレーカーに取替えると何もなかったかのように主幹ブレーカーのツマミも上がり無事復旧しました。
そんなに古くないブレーカーでしたが、古くなくても故障するもんだなと改めて勉強させられました。
施工地域:大阪市浪速区【K社様倉庫】
工事内容:漏電調査及び漏電ブレーカー取替工事
既存の電灯動力分電盤に大きなブレーカーが3つ付いていますが、左端が故障しているブレーカーです。真ん中が2階への電灯送り、右端が荷物用リフトの動力ブレーカーです。
故障している主幹漏電ブレーカーを今から取替えます。
外壁に取付いているメーターボックスの扉を開けメーター二次側で電気の供給を遮断してから作業を行いたかったのですが、隣地のフェンスに阻まれ扉が開きません。
電気を遮断できず危険ですが、電線を慎重に1相ずつ絶縁して活線作業でブレーカーを取外していきます。(怖~)
新しい漏電ブレーカーに取替えて電線を接続しました。交換しても見た目は全く代わり映えしませんが。。。(悲)
電圧、絶縁を再度確認をして無事復旧しました。
ご依頼いただき誠にありがとうございました。
当店では「第一種電気工事士」の責任施工で安全安心を心がけて作業を行っております。
どうぞ、お気軽にお声がけください。