元々ガスの浴室暖房乾燥機を設置されていましたが暖房機能が不要とのことで以前給湯器が故障したとき暖房機能がない機種に取替えて換気と送風のみで長年使用されていたようです。
設置から約20年ほど経過しており換気ファンから大きな異音がしていたようですが継続して使い続けた結果ついに動かなくなったとのことです。
必要なのは換気機能のみで浴室暖房機能は不要のため通常の埋込換気扇に交換工事をご希望されている堺市中区のお客様よりご依頼いただきました。
この温水浴室暖房乾燥機ですが大阪ガスでは『カワック』というネーミングで販売されており給湯器の温水を利用して浴室暖房を行い横に合体して取付けられているファンを電気で動かし換気と送風をするシステムです。
ガス温水暖房機本体とシロッコファン本体の換気部分を合体させた商品ですので電気の浴室暖房換気乾燥機と比べると2つの本体を合体させている分、天井埋込開口が広く商品自体大きくて重くひじょうに場所を取ります。
あと給湯器からのガス温水と換気扇には電気を必要とするガス温水浴室乾燥機は光熱費が二重にかかるためランニングコストが高くつくのがデメリットな部分ですがガス温水で暖房をするので急速に暖かくなるのが最大のメリットではないでしょうか。。。
冬場の寒いときはひじょうに暖かい浴室暖房機ですが実際設置されている多くのお客様はガス代が高くつくのでほとんど使っていないと聞くことがあります。
この商品を通常の埋込換気扇に交換する場合、大きくて重たいガス温水浴室乾燥機を撤去するのに開口箇所から本体を抜け出させる作業が最大の難関です。
新たな換気扇スイッチを設け天井開口箇所を製作したアクリル板で化粧を施し2部屋用埋込換気扇を取付けて完了です。
大きな異音がしたままお使いになられていましたが動作と吸込み確認をしていただいたところ『ムチャクチャ静かになった』とお喜びいただきました。
エコサポートにご依頼下さり誠にありがとうございました。
施工地域：大阪府堺市中区 K様邸【分譲マンション】
工事内容：ガス温水浴室暖房乾燥機から埋込換気扇に交換作業
故障品番：大阪ガス46-411 ガス温水浴室暖房乾燥機 (埋込開口寸法480mm×440mm)
交換機種：パナソニック FY-24CPK8 天井埋込換気扇(埋込寸法240mm角) 機器定価￥21,600円(税抜)
ガス給湯器を交換した際、浴室暖房乾燥機能がない機種に交換されているとのことでしたのでPSの扉を開けて行き戻りの温水配管が切り離されているか念のため再確認したところです。
大阪ガス46-411浴室暖房乾燥機本体です。電気の浴室暖房乾燥機と比較して一回り大きな本体寸法です。
右側についている浴室暖房乾燥機用リモコンは不要になり左側の浴室照明スイッチ箇所を改修して照明と換気スイッチを設けます。
ガス浴室暖房乾燥機は電気とは違い給湯器からの温水を行き戻りさせて暖房させています。イメージとしては浴槽の追い焚きシステムを想像していただければ分かりやすいかと思います。
温水浴室暖房乾燥機本体と合体している換気ファン本体側に電気系統がすべて集約されています。
これが換気と涼風を送るシロッコファンの部位です。ガスの浴室暖房乾燥機は暖房は給湯器の温水で換気は電気を使っています。暖房はガス＋換気は電気を組合せたシステムのためそれぞれ本体は重くて大きく嵩張るしガスと電気を使わないと動かない点が個人的には無駄のような気がします。電気の浴室暖房乾燥機と比較して温水を循環させて暖房しているので暖かさについては軍配が上がりますが・・・
ガスの浴室暖房乾燥機は電気の浴室暖房乾燥機と比較して本体が一回り大きく天井開口も巨大です。
右側についていたリモコン箇所をブランクプレートで塞ぎ左側は浴室照明と換気扇スイッチを増設して上下に分けて取付けています。
住居が11階の高層のため外部から流入する風とダクト距離など考慮して今回はパナソニックFY-24CPK8大風量タイプの2部屋用換気扇を選択しています。
大きな開口箇所をアクリル板で覆い埋込換気扇本体を取付けました。
ご覧のように勢いよく吸い込んで換気しています。大風量の機種のため少しファンの音がしますがお客様に確認していただくと『前は無茶苦茶大きな音がしてたから静かになって全然気にならいない』とおしゃっていましたよ（笑）
