1室用のナショナルFY-12DZ中間ダクトファンで浴室と洗面の2室換気していた施工事例です。見た瞬間換気能力に問題があると感じお客様にお聞きしたところ『こんな換気扇交換をどこに頼んだらいいのかがわからず』止まったまま結局3年以上ほったらかしにしていたようで動いていたときの換気状態まで覚えていないとのことでした。
2室換気するのに1室用の本体が取付けられていましたが、当時としては1~3室用の中間ダクトファンがなかったのでこのような設計になったのかもしれませんが、他にもっと方法があったのではないかと思います。
1~3室用の中間ダクトファンに交換すれば風量は十分ですが、天井裏作業スペースの確保が困難で取付けても奥のアンカー位置までアクセスできず片側固定になるため断念、次にユニットバスの天井を広げて2室用の埋込換気扇を考えましたが想像以上に天井がベコベコで木枠で補強しても無理な状況です。
アンカーボルトを打ち埋込換気扇を吊る方法もありましたが上階に響くのでこの案も断念です。
選択肢としては後継機種との交換しかありませんが、風量を確保するため浴室のみ接続する方法と今まで通り2室接続する方法のどちらかになります。
お客様に相談した結果、2室接続して風量が弱い場合は洗面側の吸込口を塞いで浴室換気に重点をおく方法をとりました。
一抹の希望で2室接続しましたがやはり予想通りの結果です。このような事例の場合、片側の吸込みを重視して1室諦めることもアリだと思います。
いずれにしても洗面側の吸込口を塞ぐことにより浴室側はグイグイ吸込んでいるので結果オーライです。
今回の現場は状況が厳しくすべての案を断念せざる得ませんでしたが最終的に浴室での換気が十分な役割を果たしたのでお客様もひじょうに喜ばれていました。
エコサポートにご依頼下さり誠にありがとうございました。
施工地域:大阪市東住吉区 O様邸【分譲マンション】
工事内容:中間ダクトファン交換工事
故障品番:ナショナル FY-12DZ 中間ダクトファン(1室用))
交換機種:パナソニック FY-12DZC1 中間ダクトファン(1室用))定価¥17,600円(税別)
取付けられていた機種は1室の換気能力しかないナショナルFY-12DZ中間ダクトファンから塩ビVU90°チーズを使い浴室と洗面所の2箇所に吸込口を設け2室同時換気できるように施工してありました。当時1~3室用の大風量タイプの機種がなかったので換気能力に影響があってもこのような設計になったのではないかと思います。
浴室についている吸込グリルですが見た目は至って普通です。形状としてはこのような正方形又は円形のどちらかになりいずれも開口穴は100Φですが取付け方に問題発生です。
正方形に開口されていてはドレン抜きパイプ穴がある吸込グリルに交換することができません。ダクト内部、古い機器、天井裏などの状態から今まで水分が溜まるようなことがなかったと判断して今回はドレン工事を割愛しています。
VU管を切断してからホールドされている中間ダクトファンを撤去したとこです。
ダクト内部は勿論ですが本体のファン回りもホコリが付着しており弱い風量でもそれなりに浴室と洗面の換気は出来ていたようです。
仮で本体を取付け吊りボルトの位置確認をしたところです。同じ後継機種でも大きさが多少ことなるのと取り外すためVU管を切断しているのでアンカーより吊り位置がズレています。
ワルドダクターを取付け吊り位置を調整します。
1室用の中間ダクトファンで2室換気すると浴室、洗面とも予想通り吸込みが弱い状態でした。今回の処置としては洗面側の吸込グリルを塞いで規定の能力に従い浴室だけを換気するようにしたところバッチリでした。