栗田電機MFF-100-1斜流ファン

随分前からトイレと浴室の換気扇が動かなくなり故障している換気扇画像を添付の上、交換のご相談を大阪市西区のお客様よりいただきました。

どの画像も丸い吸込グリルだけでどこにも型番の記載が無いとのことでしたが、丸い100mmの吸込グリルや正方形で170mm角ほどの吸込グリルしか見当たらないとお聞きすればすぐにピンときます。

あるあるですが、この換気扇は斜流ファン若しくは中間ダクトファンと言う名称で天井裏に本体を吊ってあるためユニットバスの点検口を開けないことには確認出来ません。

タイプとしては吸込グリルが2個ついているときは斜流ファンで天井裏が低く、3個ついている場合は中間ダクトファンで天井裏が割合高く確保されている箇所に取付けられています(例外もたまにありますが)

この種類の換気扇は天井裏に吊ってあり下からは見えないのは当然で実際どこに本体があるのか?どこに交換依頼したらいいのかが分からず故障したまま数年放ったらかしにされているお客様が多数いらしゃいます。

調査のときユニットバスの点検口を開けると頭上に栗田電機MFF-100-1という斜流ファンが吊ってあり『こんなとこに換気扇があったんや~』と驚いた様子でしたが、驚きはこれからで斜流ファン本体が錆でペコペコに朽ちておりユニットバスを交換したときリフォーム業者がドレンホース外したまま接続を忘れて天井裏にチューブをほったらかしてありました(因みにドレン接続注意と養生テープに書いてドレンチューブに貼ってありましたが誰かがつけ忘れたのでしょうか?)

当店にご依頼いただく前にマンションの全面リフォームをしてもらった某家電量販店に連絡したところ外注業者の電気屋さんが調査に訪れ『あ!これは大工さんの仕事です』と言って帰ってから数日後、大工さんが調査に訪れたようですが1ヶ月過ぎても連絡がこなかったそうです。

一連の流れをお聞きしたとき換気扇交換を『大工さんの仕事』だと平然と言う電気屋さんには空いた口が塞がらないというのが正直な感想です。

今更ですがリフォーム業者もこれだけ錆びた斜流ファンを見て何とも言わなかったのが不思議でなりません。

今回、錆の欠片がスパラルダクト内に溜まっていたのを除去してからアルミダクトはすべて交換の上、中間ダクトファンに取り替えました。

実際、斜流ファンが取り付いているマンションの大半は天井裏の高さが低く栗田電機MFF-100-1より吸込風量が多少落ちる機種を選定するところですが、少し大きい機種でも取付けできるスペースが確保出来そうなので今回は風量の強い三菱V-15ZMC6中間ダクトファンを選択しています。

リフォーム業者もお客様にいらないと言われれば仕方ないことですが、ユニットバスを入れ替えるとき同時に作業すれば簡単に出来たのになぁと思いながら工事を完了しました。

エコサポートにご依頼下さり誠にありがとうございました。

施工地域:大阪市西区 H様邸【分譲マンション】
工事内容:中間ダクトファン取替工事
故障品番:栗田電機 MFF-100-1斜流ダクトファン
交換機種:三菱 V-15ZMC6 中間取付型ダクトファン(1~3室用))定価¥27,800円(税別)

 

浴室の排気グリル

換気扇本体型番の記載がどこにもなく吸込グリルしか見当たらないときはユニットバスの点検口を開けると中間ダクトファン若しくは斜流ファンの本体が吊ってあります。

 

栗田電機MFF-100-1斜流ファン

本体が錆びてボロボロになっていた栗田電機MFF-100-1斜流ファンです。ユニットバスを入れ替えているのにこんな状態をほったらしにしているとは・・・おまけにドレンチューブをつけ忘れて放置してありました。

 

斜流ファンドレン処理事例

ドレンチューブが放置されていたので影響はありませんが元々アルミジャバラに穴を開けてドレン処理をするあるあるパターンです。この方法だと吸込グリルの凹み付着したホコリが水分を吸水して泥状に固まり吸込箇所を塞ぐこととダクトを傷めることになる悪い施工事例です。

 

スパイラルダクト切断箇所

取付けスペースを確保するためスパイラルダクト管を切断する箇所に目印をつけたところです。

 

スパイラルダクト切断

スパイラルダクト管を切断しました。

 

斜流ファン撤去後

斜流ファンを撤去しました。吊りピッチは違いますが2箇所あるブルーのアンカーを利用します。

 

斜流ファン撤去品

天井から取外した斜流ファンと傷んだダクト類です。これらの箇所をすべて新しくものと交換します。

 

ワールダクター取付け

本体の吊り位置が異なるためワルドダクターを取付け吊り調整を行います。

 

三菱V-15ZMC6中間ダクトファン取付け

今回ついていた栗田電機のMFF-100-1斜流ファンやアサヒチューブラファンTFM-15Gは天井高さ余裕がない現場についていることが大半ですがスペースが確保できたので風量が大きめの機種で三菱V-15ZMC6中間ダクトファンをチョイスして取付けました。

 

ドレン処理穴開口

ドレン抜き穴を別に設けるため吸込口を泥で塞いだりアルミダクトを傷めたりすることはありません。

 

ドレンチューブ

新たに開口したドレン口にチューブ差し込み処理します。

 

ドレン抜きパイプ付排気グリル

カバーを取り付ければドレン口がどこにあるのか分からなくなります。このひグリルはシャッターがついており全閉、全開ができるので吸込調整には便利な部材です。

 

強力な吸込み

浴室側の吸込テストですがグイグイ強力過ぎます。グリルのシャッターを少し絞ってトイレ側の吸込を多くしました。苦笑。。。。