横行レーンに1tホイストを取付け走行レーンの左右にギャードブレーキモーター0.4Kwを装備したクレーンを稼働させるための電気工事を堺市西区にある鉄工所様よりご依頼いただきました。
動作としては固定しているホイストで荷を吊り上げ前後左右に移動(横行・走行)させクレーンとして稼働させるための電源工事です。
既設の動力分電盤にチェンブロック用ブレーカー3P20Aを増設して横行側と走行側にメッセンを張り動作するクレーが電線を挟み込まないように間隔を考えてVCTケーブルをケーブルカッシャーで吊っていきます。
カーテンがレールに沿って伸び縮みするのと同じ原理です。
象印チェンブロックMT-Ⅱ-1(1t)とS4TF-LFギャードブレーキモーター0.4Kwとの組み合わせで使用するクレーンサドル用配電ボックスSBA型(制御BOX)に3相200V電源、ギャードブレーキモーター、押しボタンの電線を接続すれば完了です。
それぞれ制御ボックスにある電磁接触器に接続するため確認しながら慎重に接続しないと動作しませんので重要な箇所です。
誤接続しないように慎重に作業をおこなった結果、問題なくスムーズに動作しました。
動作試験が完了してすぐ100Kgほどある鉄の架台を吊ってトラックの荷台に積み込まれていましたが『便利で楽になったわぁ』とひじょうに喜んでいただきました。
このクレーン設備ですが解体して移動できる設計になっていて仮にもっと広い工場に移転した場合でも建物に合わせて幅も長さも延長できるそうですよ。
エコサポートにご依頼下さり誠にありがとうございました。
当店では丁寧な施工で安全安心に「第一種電気工事士」が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。
施工地域:大阪府堺市西区 F鉄工所様【作業工場】
工事内容:3相200Vクレーン用ブレーカー増設・クレーン機械稼働用電源工事
頭上中央横行レーンに象印チェンブロックMT-Ⅱ-1(1t)が吊ってあり左右の走行レーンにはS4TF-LFギャードブレーキモーター0.4Kwが取付けられています。このクレーンを稼働させるのに3相200V電源工事を行います。
この角度から見て走行レーン右側奥に動力分電盤があり3P20Aクレーン用ブレーカーを増設して分電盤取付け上部の鉄骨から走行レーンの終端までメッセンを張りケーブルカッシャーにVCT2SQ-4Cをぶら下げてクレーンの走行と共に伸び縮みするようにして3相200V電源をクレーンサドル用配電ボックスに接続します。
奥にあるギャードブレーキモーター(右)と写っていませんが手前にあるギャードブレーキモーター(左)を走行レーン上の鉄骨に電動パンチャーで8箇所穴を空けワールドダクターを使い管路を固定してVCT2SQ-3Cで相互間を接続します
ギャードブレーキモーター(左)はUVWは正相で接続です。
ギャードブレーキモータ(右)は左側モーターとは逆相で相互間を渡り配線接続します。間違ってどちらも正相で接続してしまう個々のモーターが同じ方向に稼働しないので確認しながら慎重に接続します。もう1本のVCT2SQ-3Cはクレーンサドル用配電ボックスの電磁接触器に接続してあります。
クレーンを動作させる心臓部のクレーンサドル用配電ボックス SBA型です。3相200V電源、ギャードブレーキモーター(走行)、チェーンブロック(横行)、押ボタン操作の電線を接続してクレーンを稼働させます。
3相200V電源の接続だけ残しすべて接続した状態です。
チェーンブロック本体から約40cmほど出ている押ボタンケーブルです。現場に合わせてVCT2SQ-7Cを接続して延長させますがアース線を省いて赤白黒同色の被覆が2本ずつあり誤接続しないように1本ずつ確認しながら慎重に圧着作業を行います。
見えにくいですが横行レーン、走行レーン(3相200V電源)ともメッセンを張りケーブルカッシャーのケーブルを固定して横行走行に合わせて自在に動くようにしてあります。
動作チェックで入口側までホイストを移動させたところです。誤配線もなく一発で稼働しました。