当店のHPをご覧いただいた大阪市旭区にあるM社様社宅マンションの管理人さんより住宅用分電盤についている元の漏電ブレーカーが使っていないのに落ちる状態が続くとのご相談内容です。
分岐ブレーカーが上がっているとしたら漏電の疑いがありますが、分岐ブレーカーをすべて切っても5分ほどで元のブレーカーが落ちるという状況からすると漏電ブレーカーの不良が原因で誤動作しているものと判断できます。
当店のコンテンツである『漏電回路を見つける簡易的な方法』である程度不良箇所が絞込めますので今回のお客様のように一度お試しいただければ幸いです。
今ついている漏電ブレーカーと同じモジュールの部品が入手できませんので事例のように分電盤ごと交換になります。
今回不具合を起こしている分電盤は勿論のことお客様のご希望で同時期に取付けられた隣室の分電盤も予防処置として同時に交換させていただきました。
エコサポートにご依頼下さり誠にありがとうございました。
当店では丁寧な施工で安全安心に『第一種電気工事士』が責任をもって作業を行っておりますので、お気軽にご相談下さい。
施工地域:大阪市旭区 M社様【社宅マンション】
工事内容:住宅用分電盤2面交換工事
取替商品:パナソニック住宅分電盤
主幹3P30A漏電ブレーカー+3回路 BQWB8333 定価¥11,100円(税抜)×2面
コンパクトブレーカーSH-30型 2P2E20A BSH2202 定価¥1,300円(税抜)×2個
分電盤の左端についている漏電ブレーカーが5分くらいで落ちていた原因は漏電を検知する回路の故障です。古くなるとこのような誤動作をすることが多々ありますが実際は漏電ということもありますので正確な診断は絶縁抵抗計で計測してからの判断になります。
住宅用分電盤の蓋の裏面に記載されているシールには製造年月日が1990年7月12日になっています。約30年程経過していました。
分電盤を交換する前に分岐ブレーカー回路の電圧測定を行います。エアコン用に200V電源を送っていることがあるための診断ですが撮影のためテスターピンが浮いてしまい画像の電圧は正確ではありませんが、すべて100V回路でした(苦笑)
思い込みで作業をして実際は漏電だったと言うこともありえますので念のため絶縁抵抗値を測定します。4回路とも250MΩ前後と良好で漏電の疑いはなくやはりブレーカーの不良が原因でした。
分岐回路の電線に番号を記入してからブレーカーに接続されていた電線をすべて取外します。少し太い赤・白・黒色の先端部分にビニルテープで絶縁していませんが、電力計側で電源を切り離しているためこのような状態でも安全に作業が行えます。
新旧の分電盤は大きさも電線接続位置も異なるためマジックで毛書いた箇所のボードを開口します。電線に余長があれば問題ありませんが短ければ電線を延長することもあります。今回は余長があり支障なく進捗できました。
新たにボード開口した箇所に電源線を通して新しい分電盤を取付けていきます。
古い分電盤の開口箇所が上側で新たにボード開口した箇所が下側になり接続位置が異なっています。下側開口部のド真ん中に桟木が見えていますが、できるだけ強度を保つため必要最低限で切断しています。
パナソニックBQWB8333コンパクト分電盤の蓋を閉じて工事完了です。誤動作で漏電ブレーカーが落ちることがなくなりこれで安心いただけたかと思います。